美容院での日常会話、仕事先での会話、どこかの講座やスクールの中での会話、タクシーの中での日常会話・・・
死別する前まではなんら問題がなく、結構ムダ話をするほうでした。
しかし、死別してからの私は本当に日常会話が苦手になっていきました💦
例えば美容院
美容院では何気ない日常会話をすることが多いのです。
美容師さんも髪型のイメージを作るために
「主婦なのか、仕事をしてるのか、休日はどんな時間を過ごすのか」のような私生活の会話を広げることが少なくないんですよね。
ある日私は面倒なので「既婚」という設定のままでやり過ごすことにしました。
すると美容師さんは「旦那さん血液型何型なんですか?うちはA型とB型なので~」という、
既婚の時なら何の問題もない
楽しいトークが繰り広げられました。
なんとかその会話は話を合わせ、別の話題になってホっとしたのも束の間、「最近家にいても肩が凝ってる」という話題になった時のこと。
美容師さんに「あらら、旦那さんに肩を揉んでもらったりしないんですかぁ?(^^)」と言われたときに
その一瞬で昔のことを思い出してしまいました。
(……そっか、旦那がいた時は、確かに肩が凝った時にマッサージしあったりしてたっけ😨)
今は肩を揉むなどという事が日常から無くなってしまっている現実に、
ドーンと気持ちが落ちてしまったのです。
なんとか「まぁ、ちょっと頼むのも悪いかなぁなんて思って(^^;)」と答えたのですが
たぶん顔はひきつってました。
タクシーでの話
そんなこともあり、それからは「面倒くさいからもう旦那と死別してることは話してしまおう」と思い始めた時期がありました。
ある日、犬が皮膚炎を起こしてたので、タクシーで犬の皮膚科に連れて行く時の事。
運転手さんは犬の話をしながら「あれ、お子さんは?」と聞いてきました。
私は普通に「もう何年も前の事なんですけど旦那は病気で亡くなってしまってるので、、」と
あっけらかんと言ってみました。
私としては、そこから話が広がっても普通に話す気満々でいました。
しかし運転手さんは「あっ、スミマセン! あちゃー失敗した…」と言ったまま無言になってしまったのです。
私が「いえ、もう何年も経ってるので大丈夫ですよ」と会話を続けようとしても、
運転手さんは小さな声で、「スミマセン、、、やっちゃったなぁ」そう言って重い空気が流れてしまいました。
主に2つのパターン
第三者との日常会話を広げた時に、大まかにこの2つのパターンになりました。
A. あえて死別を伝えない場合
(既婚か独身かを探られたり、死別を伝えない事で会話がちぐはぐになることもある)
B. あっさりと死別を伝えた場合
(相手との会話は一気に重くなる。そして重くなった空気は戻らない事も多い)
結論:私の場合
結局私の場合はなのですが、「A.あえて死別を伝えない」を選ぶことが今は多いです。
死別を伝えた時の、あの相手のサーっと表情が変わって一瞬でその場の空気が重くなるあの感じ。
普通の会話にならないあの感じは、やっぱり避けたいと思うようになりました。
やっぱり普通の人にとっては死別(ましてや若い配偶者死別)なんて、
そんなに日常にゴロゴロ転がってることではなく、非日常すぎて会話に戸惑うんだろうなぁと。
相手も気を遣って言葉に詰まるのだろうなぁと。
第三者的な相手なら誤魔化して流しておいたほうがお互いスムーズかなぁと。。思うようになったのです。
(何度も会う相手とか、
伝えないとおかしな場面ならやんわり伝えるかもしれませんけどね。
このへんはいまだに自分の感覚で言うか言わないか選択してます)
この辺はとっても上手く話を合わせられる人もいれば、気を遣うなぁと思ってる人もいらっしゃるのではないでしょうか??