監督はラッセ・ハルストレム。
過去に「HACHI 約束の犬」「マイライフ・アズ・ア・ドッグ(←これは直接は犬の映画ではないけれど)」などの
犬の映画も撮っている監督さんです。
(※ 映画は基本的にネタバレしてしまってるので、知りたくない方は注意してくださいね)
予告を見れば、犬が何度も生まれ変わっていろんな飼い主と出会いながら
最初の飼い主のもとに戻るストーリーだというのはなんとなく分かるような作りになっています。
でも改めて作品を見てみると、主人公と犬との出会い、生活環境の変化、家族の変化、
成長や挫折などとともに犬も一緒に成長していく事が丁寧に描かれるところが
「そうそう!」と共感出来たりするので予告では分からなかった部分が本編にたくさん出てくるのです。
動物と一緒に暮らすってこういう事なんだよなぁと・・・飼ったことがある人なら感情移入しやすいと思いました。
ペットロスの真っただ中にある方には観るのが少しキツい事もあるかもしれないのですが、
ラストは決してツラい涙ではなく、「こうならいいなぁ」という救われるラストでもあるので
気持ちが落ち着いた頃にはお勧めの一本かもしれません。
私は当時この映画を映画館に観に行くか迷いました。
映画館で観たい反面、「これは映画館で泣くだろうな~」と思うと躊躇してしまったのです。
でも映画公開が終わりかける頃、
やっぱりこれは映画館で観たい!と思い、ギリギリすべり込むように観に行きました。
リピーターの人も多かったのでしょうか、公開終わりかけでも満席に近く、
さらに途中からあっちこっちからすすり泣きが聞こえてきたので
全然泣くことには違和感なかったのを覚えています。
もしかしたらここの客席の多くの人が飼っていた犬(または動物)を思い出してるのかも、、、なんて思うと
この映画を一緒に共有してるのが嬉しかったです。
泣くこともデトックスになると思うので、あえて泣きに映画館に行くのもいいかもしれません。